国語が苦手!本を読むのが好きじゃない!なんて小学生がいます。こんな子はどうやったら国語ができるようになるのでしょうか。
目次
どうして国語が苦手?
どうして国語が苦手になってしまうのでしょうか。ここでは主な原因をあげていきましょう。
漢字が読めない
漢字が読めないせいで本が嫌いという子がいます。同じように、国語が苦手なのも漢字を理解できないことが原因という場合があります。漢字が読めないとは、ただ読み仮名がわかるという意味だけではありません。
熟語の意味を瞬時に理解できないということもありえます。
このように、漢字をみても、その言葉の意味をイメージできないせいで、国語を解くのがイヤ!という場合はめずらしくないでしょう。
説明文が嫌い
ファンタジー物語は大好きでよく読むのに、国語テストは点が伸びないということがあります。
このとき説明文が解けないせいで国語ができないことが多いのです。
説明文は物語とは少しちがって、算数のように論理的につかながっています。もちろん物語の論理もあるにはあるのですが、科学的な内容であったりすると、どちらかというと他の教科とのつながりが強い文章が出ることも多いのです。
ですから、説明文に読み慣れていない、読むのが嫌いという場合、結果的に国語の点数があがらないケースは少なくありません。
作文が苦手
どうしてか「作文」という言葉を聞くと、嫌悪感を持つ子供が後を絶ちません。書くことを強制させられたり、構成を重視するがあまりに、書く喜びを忘れているようにみえます。
そのため、記述の多い国語の問題をみると、いっきに苦手意識が増すことがあります。
そもそも解き方を知らない
国語の読解問題が苦手な場合、「どのように解いたら効率的に正解するのか」ある種の解法テクニックを知らないことが多いです。この場合、問題作成者がどのような意図で問題をつくっているのか、読み解く訓練が必要となります。
やってはいけない国語の勉強法
問題集をやみくもに解く
やってしまいがちな勉強は、ひとまず有名な問題集から手をつけるということです。しかし、国語ができない子は解説を読んでも理解できない可能性があります。どれだけ問題集を解こうとも文章が読めていなければ意味がありません。また、「どのように解けばいいのか」を学べる問題集でなければ、やみくもに問題を解くだけで、効率的に正解にたどりつくことは難しいでしょう。
作文のテーマを決める
作文を書くトレーニングをおこなおうとするとき、つい親が作文のテーマを決めてしまいがちです。あるいはお母さんが決めてとなるかもしれません。そうではなく、はじめは作文のテーマを好きに設定すべきです。好きに設定とは、本当に自由におこないます。たとえば、「ゲームがやりたい理由」とか「勉強したくない理由」とか、「え、それはちょっとやめておこうよ」となるのではなく、子供の本心につきささりそうなテーマを引き出すことが大切です。
かしこまったテーマを設定してしまうと、書く意欲が失われてしまいます。はじめはストレス発散になるような文章トレーニングを心がけることが肝要です。
とりあえず塾に通う
ここまでみてわかるように、苦手意識があるときに、適切な読解テクニックと自由に表現する機会がなければいけません。ですが、これらを提供する塾を見つけるのはかなり苦戦するかもしれません。
子供との相性もありますから、何も考えずに大手進学塾に通うのは控えたほうがいいように思います。
苦手な国語を克服できる勉強法
音読を徹底する
ではどのように、苦手な国語を克服すべきでしょうか。
まず大切なのは音読することです。言葉を音に出すのです。
なぜこれが大切かというと、黙読していると意外と読みミスしていることがあるのです。音読するとそういう無自覚のミスに気づくことができます。
音読して読みミスが多い子は、もしかすると、実際に文章を黙読していてもちゃんと読めていない可能性が高いです。
ということは今まで読んでいたけど実は理解できていなかってこと?
その可能性もあるでしょう。そう考えると怖いですよね!ですから短文で気に入った文章を音読して読みミスしないように育てることが肝心です。
推理小説や科学本を読む
本のなかでも探偵のでてくる推理小説や科学本は重宝します。
たとえば探偵がアリバイと証人をもとに犯人を見つけ出すためには、証拠を論理的につなげて、1つもミスが許されません。
これって説明文のトレーニングになると思いませんか?
そうです。論理的につながっている物語だってあるのです。こういうジャンルの本を読み進めていると、自然と論理的に考える習慣を身につけることができます。
科学に関する本もそうです。SFもものによっては説明文のトレーニングになるでしょう。子供の興味のある分野から説明文のトレーニングにもなるような本を探し出すと、自然と国語を伸ばす土壌を培うことができます。
好きなことを文章にする
好きなことなら言葉にするのを嫌がらないことが多いです。文句でもいいのです。日頃の鬱憤を晴らすために文章にするのでもかまいません。
文章を書くことを子供の気持ちからスタートさせなければいけません。
ですが、そこだけを守るだけでずいぶん文章を書くことへの抵抗感は少なくなるものです。
そして、継続してあれこれ文章を書いているうちに、漢字も調べることになるでしょう。作文を書くことで自然と漢字を覚えることもできます。
レベルアップには段階があります。苦手意識がある場合は本人の書きたいと思える題材探しが鍵を握ります。
1対1で対話できるレッスンを受ける
これらのことをお母さんとやりたくない!となるかもしれません。この場合ベストチョイスは個人レッスンであることは間違いありません。
ですが、個人レッスンではコストがかかるという意見もあるでしょう。この場合、国語を専門とした学習塾か、あるいはオンライン家庭教師で対話する時間を増やすといいです。
国語専門の学習塾は数が少ないので、自宅付近にあるかわかりませんが、見つかったら見学してみるといいでしょう。
また、オンライン家庭教師は、理系指導で使う方が多いですが、個人的には国語や英語など言語を伸ばす上でオンライン家庭教師は非常に使い勝手がいいと思います。
というのも、対話することが強制させられるので、自然と言語力を身につけることができるからです。
このメリットを理解した上でいい教師を探し出せば、音読しながら読書も、作文も、読解テクニックも習得できるはずです。
以下のオンライン家庭教師のサイトなどだと探しやすいかもしれません。
いかがでしたでしょうか。
この記事をもとに、苦手な国語を伸ばす方法が少しでも伝わるとうれしいです。
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