小学生の勉強法

家庭教師や個人指導塾をどう使えば苦手教科を一気に伸ばせるのか。

1対1あるいは場合によっては1対2の家庭教師や学習塾は、一般的に集団授業よりも効率よく子供に授業することができる。とはいえ、一般的に集団より値段が高くなる。どうすれば、家庭教師や個人指導の学習塾を最も効率よく使えるのか。この記事ではその点を詳しく話していきたい。

1対1指導塾のメリットデメリット

デメリット

最もデメリットに感じるのは、「集団に慣れない」ということだ。試験を一人部屋で行うわけはなく、大勢集まった場所で一斉に試験を行うが、1対1指導だけで受験に臨むと、こうした「集団慣れ」が身につかず、試験に向かうと、メンタルでやられてしまう小学生は少なくない。

また、よく言われるのは料金が集団授業より高くなるということだ。たしかにそうした1対1指導料の方が高い場合が多いと感じるかもしれない。だが、年間を通した総合的な料金で考え、また費用対効果で考えると、私は個人指導と集団授業のセット料金はそれほど差があるとは思っていない。むしろ集団授業の方が割にあわあない場合もあるということを押さえておく必要がある。(この点について別の記事で詳しく話す。)

メリット

先生が時間いっぱい自分の子供の能力開発に集中してくれることだ。

特に苦手な教科であるならなおさら、どうして苦手になったのか根本的な問題を解決するために、先生にさまざまなところを「検査」してもらう必要があるが、そんなこと、集団授業では不可能である。

どんな授業プランが最も効果的か。

質問を大量に用意する。

1対1でせっかく指導してもらえるのだから、自分のわからないところを全部解決してもらうように時間を使うべきだ。そのためには、問題を解いてわからなかったところ、解説を読んで理解できなかった単元をじゃんじゃん質問する。なるほど!と納得するまで質問し続けるべきだ。

そうやって自分でわからないところを説明して、すぐ教えてもらって、というのを繰り返していると、苦手教科もどんどん伸びることになる。本当だ。

自分の弱点を全単元から見つけてもらう。

例えば、1対1指導を検討しているときは、たいてい、集団塾でうまくいかないから、集中して教えてもらおうということになる場合が多いとは思う。この場合、ある程度単元を進んでいたりするから、どこに取りこぼしがあるのか、本人あるいは親御さんでは、検討がつかないという場合があるだろう。こういうときこど、家庭教師や個人指導の先生に、自分の弱点となる単元をあぶりだしてもらう必要がある。そして、その単元を一緒に徹底的に理解するまで仕込んでもらうのだ。

過去問を解きまくる。

実は、集団授業の場合、小6の夏前に全ての単元が完了する。その後夏休みに復習したあと、秋以降は「入試演習」期間となるわけだ。つまり、さまざまな学校の過去問を解くことになる。個人的にはこのやり方は、塾が儲けるためのカリキュラムであって、子供に入試問題の演習をする合理的なカリキュラムではないと思っている。

本当は、秋以降それぞれの子供が受ける学校の過去問をそれぞれ10年分はやるべきで、それをベースにして、抜けている単元の復習などを付け加えるカリキュラムである必要がある。これはもちろん個人指導でしかできない。(ちなみに、筆者は、昔、集団授業を行っていた頃、会社に内緒で各個人の過去問研究をおこなっていたことがあるが、給料の出ない補習時間が長すぎて頓挫したことがある。)

こんな授業をやってくれる塾はどこなのか?

参考までに

かてきょnavi

さまざまな家庭教師の会社と紐づけられているネット上の仲介サイト。ここを通せば、かてきょnavi→会社→家庭教師にたどりつく。会社によっては、教師に支払う額に比べて、会社に支払う手数料が高くなる可能性があるので、注意が必要。

だが、一括して、さまざまなタイプの家庭教師会社にコンタクトできるのは便利である。ただ、後一つ注意することがあるとするなら、資料請求後に、登録されたメールアドレスにたくさんメールがくる可能性がある。プライベートのメールアドレスと分けてフリーメールアドレスを用意しておくと、日常生活のさまたげになりにくいだろう。

スマートレーダー

個人契約の家庭教師マッチングサイト。この会社の魅力は仲介手数料が低く、働く先生のモチベーションが下がりにくいことである。

他の記事でも書いているが、継続して習うためには、この点おろそかにできない。先生も生活がある。世話になっている先生がいい気持ちで働いてもらうことこそ、子供を思う存分成長させてくれるはずだ。

risu算数

この会社のいいところは多様化する子供たちに対応するために、さまざまなツールを上手に組み合わせているところだ。

タブレット学習でベーシックな解説・問題解答を各個人のレベルに合わせて提案しつつ、苦手な単元については、オンラインで教師が直接フォローアップ。

ウェブ上で解決するから、人件費も安く済むので、結果的に皆さんも手頃な値段に質の高い教育を受けることができるようになる。定期的にお試しキャンペーンを実施しているので、一度試してみる価値はある。

TKG

老舗の個別指導塾である。「個別」と謳っているのは、1対1ではなく、先生1人に対して、生徒2人だからである。

生徒が2人であることで、どれほど質が変わるのかといえば、その時の質問内容にもよるし、生徒の特徴にもよる。

黙々と問題を解く時間が長くて、それぞれ質問がそれほどないなら、丁度いいのかもしれないが、それではわざわざ人数を少なくして授業を受けている意味があるのか疑問である。どんどん質問してもう片方の生徒に迷惑をかけるくらいでなければならない。(迷惑をかけてはいけないという意見もあるだろうが、いや、そんなことに遠慮してはいけない!むしろ相手がたも一緒になって、どんどん質問していけばいいと思っている。その方が相乗効果が生まれるだろう)

ということで、それくらいアグレッシブに授業を受けられるなら1対2指導も検討の余地ありである。

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